日本全国全ての小学校でプログラミング教育が導入されるので、いずれは受験にも必要になるよ予想されます。この事実に焦りや戸惑いの声は多いです。民間の教室に通うことを検討されている親御さんもおられるでしょう。
首都圏に集中している傾向はありますが、プログラミング教室やロボット教室の件数はここ数年で爆発的に増えました。どの教室を選ぶべきなのか、教室自体通う必要はないのか悩みますね。
プログラミング教室を検討されているなら、まずは無料で行われている体験教室を試してみるのがおすすめ。何故なら、教室毎に環境や指導法が異なり、それは体験を通してしか分からないことも多いからです。
実際に複数の体験教室を経験した著者が子どもに適した教室を見つけるために体験教室の内容や選び方、注意点などをお伝えします。
子供向けプログラミング教室の体験授業ってどんなもの?
2020年4月から小学校で必修化されるプログラミング教育ですが、学校で習うだけでは十分とは言えません。ほとんどの公立小学校にとってプログラミングは未知の領域。その上、教え方、組み込みまでその学校の裁量に任されています。経験のない学校は手探りの状態で始めることになります。現在小学生の子どもに本格的なプログラミング教育をと考えているなら、民間の教室に当たる必要があるでしょう。
プログラミング教室は大きく分けで2つ。パソコンでプログラミングを組みゲームを作成するコースか、ブロックでロボットを制作してプログラミングで動かすコースです。ブロックが好きな子ならロボットのコースといった感じで子供の興味に合わせて選ぶと良いでしょう。
また、例え同じ教材を使ったコースでも教室によって教え方や教える内容、時間配分などかなり異なります。テキストに添って決まった内容に取り組む教室もあれば、子どものペースに合わせる教室も。
プログラミング教室は習い事としてはかなり高額な習い事です。細かい内容を把握した上で子どもが気に入り、親も納得ができる教室を選びましょう。そのため、実際の授業を体験しておくことは大切なことです。
今回は体験教室の選び方や注意点、有名な教室の実際の体験教室の内容を紹介します。
プログラミングの体験授業は何故必要?
プログラミング教室の月謝の相場は月2回、1回60分~90分で12,000円~20,000円ほど。スイミングはだいたい月4回で6,000円~8,000円。習い事としてはかなりお金がかかります。特にロボット教室の場合、初期費用として教材費が必要なので見極めた上で入るほうが良いでしょう。
また、例えば同じようにスクラッチでゲームを作るコースであっても、テキストの内容や取り組み方が教室によってかなり違います。子どもが積極的に楽しく学習できる教室を探すために体験教室は欠かせません。
プログラミングの体験教室の選び方
まずゲームを作る教室とロボットを作る教室、それぞれ両方体験するのが良いでしょう。レゴが好きだからロボット…と思っても、ゲームに熱中する子もいます。
色々な教室の体験を受けるべきですが、通うことを前提にスケジュール的に可能な教室に体験に行きましょう。ヒューマンアカデミーなどフランチャイズで全国にたくさんの教室がある場合は実際に通うであろう教室を選んでください。フランチャイズの場合、教室毎に授業時間や教室の環境や先生が異なるからです。
通える場所という条件は大切ですが、可能なら自宅より離れた場所の教室を見ておくのも良いでしょう。通うのが少し大変でもこの内容なら…と思える教室も存在します。費用対効果を考えると、そうした教室のほうが子どもにはプラスになるかもしれません。
体験教室を予約する際の注意点
体験教室は複数の教室に行くことを前提にして、できるだけ短い期間でいくつかの教室を予約するのがおすすめ。プログラミング教室の多くは子どもが楽しめる内容なので、子どもの反応を見るとすぐに「ここでいいや!」と決めてしまいたくなります。
しかし、子どもにとってパソコンやロボットは物珍しいですがいつかは慣れるもの。長い目で見て続けられる環境や内容の教室を見極める必要があります。いくつかの教室を比較することは大切です。
また、キャンペーン価格、入塾のタイミングに注意が必要です。
例えば「今月までに入れば入会金無料」など、体験教室限定のキャンペーン価格が設けられていることがよくあります。それでついつい焦って他の教室と比較せずに決めてしまうのは長い目で見るとおすすめできません。
子供向けプログラミング教室の無料体験授業の大まかな流れ
子供向けプログラミング教室の無料体験レッスンの受講方法は各教室によって異なる場合がありますが、大まかには同じ流れとなります。
筆者は複数のプログラミング教室を子供と一緒に体験している経験を踏まえて、無料体験レッスンまでの流れについてご紹介いたします。
※体験レッスンを申し込みされる場合は、各教室の案内に従って申し込みください。
①まずは体験レッスンの予約申し込み
まずは無料体験レッスンの予約をします。
公式サイトで予約申し込みするのが一般的ですが、教室に電話やお問合せして予約できる場合もあります。
子供の年齢や申込者の名前、住所、メールアドレスなど申し込みに必要な情報を入力して送信します。
大抵の場合、体験レッスンを受講する教室や日時などを指定して予約する場合がほとんどです。
送信後は担当者から日時確定の連絡があり、体験レッスンの当日に教室へ行って参加することになります。
②体験前の事前の説明
教室によってはすぐに体験開始になる場合もありますが、実際の授業の前に講師から事前の説明がある場合があります。事前の説明がない場合は、体験中または体験後に講師から説明があるでしょう。
③体験授業
体験授業は実際の授業とまったく同じ時間、同じ場所で行われる場合もありますし、体験は生徒だけ個別の場合も、短い時間別の場所で実施することがあります。体験時間は60分~90分ほど。
どんな場合にせよ、大方の授業の内容や教室の雰囲気は分かりますし、子どもの反応も見られます。スクラッチなど無料でDLできるソフトを使用している場合も。体験授業で作ったものを自宅で楽しめることもあります。
④料金など教室の概要の説明
月謝や教材費など具体的に必要な費用の説明があります。コースごとの詳しい内容の説明もあり、何年くらいでどれくらいのレベルに達するかも分かるでしょう。
実際に体験授業に参加して良かった子供向けプログラミング教室
子供と一緒にいくつか体験教室に参加している筆者が、実際に体験して良かった子供向けプログラミング教室をご紹介いたします。
教室によってはエリアが限定される場合もありますが、子供向けのプログラミング教室を選びで何かの参考になれば幸いです。
Crefus(クレファス)
クレファスはロボット化学教室。レゴのロボット教材を使用しています。2003年開校でロボット教室としては日本ではパイオニア的存在。独自の教材も指導法のノウハウも充実しています。
クレファスの体験は先生と子ども親の三者面談。ベテランの先生がクレファスのテキストに基づいてロボット制作とその後の実験の指導をしてくれます。クレファスはロボットを使った実験に力を入れているのが特徴。実験により子どもたちの物理や化学への興味を促します。
LITALICOワンダー
リタリコワンダーはテキストに添わず、子ども自身が自由に自分の興味に合わせてモノづくりを楽しむ教室。講師は子どもたちに“先生”ではなくあだ名で呼ばれお兄さん、お姉さん的な存在。生徒3~4人に対し、講師は1人の少人数制です。
自由に作ることを重視しているリタリコワンダー。体験の際は事前の説明の前に子供たちは教室でゲームやロボットの製作をします。
プログラミングのコースでは1人一台パソコンを貸してもらいスクラッチでゲーム制作に挑戦します。体験では持ち帰りできるテキストも用意されていて自宅でもゲーム作りの続きを楽しめます。
ロボットのコースではレゴで車や遊園地の遊具や動物などのロボット作りをします。基本の形はありますが、子ども自身がアレンジを楽しめ、タブレットでプログラミングを組んでロボットを動かすこともできます。
Tech Kids School
IT企業サイバーエージェントが運営しているプログラミング教室であるTech Kids School。スクラッチ、Unityだけではなく、独自に開発したQUREO(キュレオ)を使用して学習を行います。
Tech Kids Schoolはリタリコワンダーと同じく講師は先生と呼ばれず、子どもたちにとってお兄さん、お姉さん的な存在。楽しく授業を盛り上げてくれます。
体験授業では、通常の授業と同じく先生1人につき生徒は3~4人。クラスの班のような雰囲気で行います。体験での教材はスクラッチ。パソコン操作になれない子どもにも一つ一つ丁寧に指導してくれます。子どもたちは初対面ですが、一緒にゲームを作っていくうちにお互いの作品を見せ合うなど仲良くなっていきます。
渋谷校はサイバーエージェントの会社も入っているビル。非常に広いスペースで、全ての通常のコースの子どもたちがそこでゲーム作りに取り組んでいるので、教室の雰囲気がよく分かります。
ヒューマンアカデミー
最も教室数が多いのがヒューマンアカデミー。自宅近くの教室が見つかりやすく通いやすい教室です。
ヒューマンアカデミーはフランチャイズのプログラミング教室なので教室の環境、指導法は教室毎に異なります。だからこそ、通う予定の教室の体験を受けるようにしましょう。
ヒューマンアカデミーの場合、例えば個人塾内の教室なら指導者は塾の講師か、大学生のバイトの方など。講師の人数も教室毎に異なります。多年齢の子どもが黙々と取り組んでおり、体験では先生の指導を受けながら90分ゲームやロボット作りを体験できます。
まとめ
塾や子供向け英会話教室でも無料で体験レッスンに参加できる教室も多いですが、プログラミング教室でも体験レッスンを実施していることが多いです。
体験授業はレッスン内容の把握ももちろん大切ですが、教室の雰囲気や勉強の取り組み方、先生の対応など確認することは多いですので、プログラミング教室に申し込む前には可能であれば体験教室に参加するようにしましょう。
プログラミング教室は、教室によってかなり内容が異なります。その子どもにとって合う教室であれば子どもの才能が大きく開花することもあるので、子供向けプログラミング教室は複数試した上で決めていただきたいと思います。
小学生から無料体験できるプログラミング教室も多いので、気になる方は検討してみてはいかがでしょうか。
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